« 高杉晋作の人相書き発見! | トップページ | こんなショックなことはない »

激戦の地、田原坂/切なすぎる薩摩軍

高杉さんとは関係ありませんが、
このブログでぜひご紹介したい場所でした。

維新の三大革命家の一人、と司馬遼太郎先生が讃える
西郷隆盛さん。(あと二人は高杉晋作、坂本龍馬)

西南戦争の激戦地、熊本の田原坂に行ってきました。

西郷隆盛率いる薩摩軍と、明治新政府の官軍との戦場跡です。

Img_1696

Img_1697_2


弾痕の家(復元されたもの)、それに資料館です。

Img_1704

この地は、ふもとの豊岡眼鏡橋からの標高差わずか80m。
一の坂、二の坂、三の坂という曲がりくねった道が続きます。
そしてこの道だけが唯一大砲を曳いて通れる道幅があり、
この道を越えなければ官軍の砲兵隊は熊本へ進めません。
また丘の上に陣を張る薩摩軍にとっては生死を制する道でした。

資料館の中はこんな感じです。
田原坂の戦いは3月4〜20日までの長い激戦でした。
17日間の戦いで消費した弾薬は1日30万発。
これはすごい数だそうで、両軍ともその弾薬補給には困ったとか。
とくに薩摩軍は前線で鍋釜に鉛を溶かして弾薬を作ったり、
農民に官軍の撃った弾を拾わせたりして凌いだという話が残っています。

戦いの激しさを伝える展示品が多くあります。


Img_1699


官軍側の陸軍大将は長州の山県有朋。
官軍の兵士たちはこのようなスタイル。
着てる物もいいけど、特にどの階級の兵士も革靴を履いていたのが特徴です。

Img_1700

一方の薩摩軍はこのような出で立ちで、足元がわらじです。

西南戦争は、明治10年2月17日、西郷隆盛、桐野利秋、村田新八が
薩摩を発つところからが始まりと考えると、本当に寒い時期です。

冬の雪道の行軍でした。わらじが濡れたり、切れたり、
どんなにか辛かったでしょうね。


Img_1703

 


戦闘服だけでなく、もちろん武器の違いもありました。
官軍が使っていたのは「スナイドル銃」という元込め銃。
薩摩軍は旧式の「エンフィールド銃」という先込め銃。
命中精度も、薩摩軍のほうが悪かったそうです。


Img_1701

 

西郷さんの言葉「敬天愛人:天を敬い人を愛す」
直筆の書がありました。

Img_1698_3

最後の選択が正しかったのか・・・
西郷さんほどの人が時局を誤ったのか、暴発した急進派の若者たちと
なぜ行動を共にしたのか、私はよくわかりません。
最後に賊軍となって散っていったのも、天の定めなのでしょうか。


田原坂の戦いで敗れてからは、ずっと敗戦を重ねていきます。
熊本から宮崎へ、そして鹿児島城山で決死の戦いが行われますが
9月24日、官軍が城山を総攻撃。西郷、桐野、村田らは
戦死して半年以上にわたるこの戦いが集結します。

ガイドさんの詳しい案内もあり、約1時間こちらの資料館に
いました。でも本当に胸が苦しくなるような感じでここを
後にしました。
この記念館周囲には多くのお墓や史跡もあります。
そして、風化させてはいけないのはその歴史だということも
わかります。幕末、明治を語るに、ここを訪れてみるのは
とても有意義なことでした。

  note田原坂
   
     雨は降る降る じんばは濡れる
     越すに越されぬ 田原坂


     右手に血刀 左手に手綱
     馬上ゆたかな 美少年

     
     山にしかばね 川に血流る
     肥薩の天地 秋さびし


  桐野利秋についてはこちらに書いていますwink

 
cute植木町田原坂資料館 
    開館時間 9:00〜17:00(月曜日休館)
    入場料 210円

 熊本県熊本市植木町豊岡862  九州自動車道植木I.C.より車で20分
  

|

« 高杉晋作の人相書き発見! | トップページ | こんなショックなことはない »

熊本」カテゴリの記事

コメント

 西南戦争の模様は「獅子の時代」と「翔ぶがごとく」で見たことがありますが これだけ写真付きでガイドしていただくと 現地まで行ったような臨場感がありました。
 他に言葉も無く ただ消えていった幕末の英雄を惜しむのみです。

投稿: 田島 邦昭 | 2011年11月19日 (土) 20時18分

田島邦昭様

 ありがとうございました。昨日は鹿児島に行って、月照上人の記念碑を見てきたところでした。
本当はあの時に、月照さんとともに入水して命をおとしていたはずの西郷さんでした。
折角頂いた命、こんなカタチで終えてしまったのが残念でたまりません。 豪放な方だと思いますが、内面はとても繊細で複雑だったのでしょうか・・・

投稿: baisho | 2011年11月19日 (土) 22時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1345408/41988488

この記事へのトラックバック一覧です: 激戦の地、田原坂/切なすぎる薩摩軍:

« 高杉晋作の人相書き発見! | トップページ | こんなショックなことはない »