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2016年12月

野村望東尼150回忌 〜2017年晋作伝プロジェクト・筑前ツアー

2016年11月6日は、望東尼様の150回忌でした。

150回忌を記念して、全国から寄せられた寄付をもとに、
素敵なレリーフが完成。除幕式と法要に参加するツアーを
催行しました。

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平尾望東会の会長、そして、作家の谷川佳枝子先生、元福岡
市長の吉田さんによる除幕式です。


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なんと、高杉と望東尼の別れのシーンで、手縫いの着物に
添えらえた和歌が刻まれたレリーフでした。


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この碑に文章を書かれた谷川先生の言葉が印象的でした。
「これからこの平尾山荘は、望東尼ファンだけでなく、全国から
晋作ファンも来てくれる史跡になりました。」
本当にその通りだと思います。


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ツアー参加者みんなで記念撮影。
この碑の裏には、募金をした人の名前が刻まれていますが、
何人もの仲間が、「自分の名前が刻まれている」のにも感激!

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さて、法要は午前で終わりましたので、中洲に移動して
「大阪屋」さんでランチ。
そこでは、博多券番さんのお座敷遊び付きです。
晋作さんが筑前から馬関に帰る前に、やはり博多の
柳町遊郭で遊んで帰ったということで・・・
皆さんと、博多の「粋」を楽しみました。
桜子さん

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お座敷遊びは、「こんぴらふねふね」をリクエスト。
晋作さんが大好きだった歌です。
歌に合わせての勝負!
負けたら、お酒を飲むか、脱ぐ!
ツアー仲間はほとんど負けました。
でも、お一人券番に勝った人もいました


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地方の司さんと、はと奴さん。
はと奴さんのお声がとてもよかったです。

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そして、記念撮影。
この晋作伝ツアーは、芸妓さんがお約束、のようにも
なりました。2013年には、長崎検番さんat花月。
そして今年の春は嶋原太夫でしたしね

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楽しい時間を終えて、その後は博多の町歩き。
高杉晋作一行が上陸した須崎町の「石蔵卯平宅跡」
それから、博多の豪商・神屋宗湛、島井宗室、大賀宗九の
屋敷跡などを通って、関所跡、柳町遊郭跡、そして高杉晋作
ジョギングロード(その通りを走って逃げたと言われる・・・)などを
みんなで歩きました。

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博多のあちこちにこのような電信柱の史跡ガイドがあるのです。
高杉さん関連は平尾山荘と、この博多区の呉服町界隈に
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このあと、日本最古の禅寺・ 聖福寺、加藤司書墓所がある
節信院などをお参りして、櫛田神社で解散となりました。
駅前の「道路陥没事故」が起きたのはその2日後でした。
あの近くまで歩いたので、すごくびっくりしましたね。
本当に、ツアーでは事故もなく、無事終わって何よりでした。
前日の夜は、岩城朋子さんの語り芝居 「面白きこともなき世を
面白く  望東尼・想」、そして、東えみ先生の筑前琵琶の演奏を
楽しんでいただきました。
望東尼様の150回忌、こうしてみんなでお参りできて、とても
有意義な二日間でした。
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2016年の総括その1〜高杉晋作150回忌〜

かなりブログ更新をお休みしておりました。

最近はfacebookの投稿ばかりでしたが、やはり記念として残る
ブログは書いておかないといけませんね。
今年2016年の1月1日に、「高杉晋作没後150年記念」の
HPとFBページを立ち上げたのでした。
ポスターはこんな感じです。
4月14日から17日までの4日間、下関市内で東行忌をはじめと
していろんなイベントを行ったのです。
私、記念事業の総合企画とプロデュースをさせて頂きました。
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4月14日はかねてから計画されていた、高杉晋作墓標記念碑の
除幕式、そして、「墓前で芸妓を集めて三味線をかき鳴らしてほしい」と
いう高杉さんの願いを叶えるべく、京都・嶋原から「葵太夫」をお迎えして、
舞を奉納していただくという二大プログラム! 150年にして、高杉さんの
夢が叶った日となりました。
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葵太夫さん、素晴らしかったです。
奉納されたのは「黒髪」という曲、逢いたいけど逢えない、別れた
人を思うせつない曲。まさに高杉さんへのご奉納にふさわしい。
約7分ちょっと、お墓の周りにはたくさんの人がいましたが、曲の
歌と時折鳴くウグイスの声のみが聞こえる、なんとも不思議な
空間となりました。
踊りを終えた葵さん曰く、「高杉さんのお墓の前でしたが、途中で
お座敷に高杉さんがお酒を飲みながら見ている姿が現れました。」
ですと! 高杉さん、喜んでくれたのですね
いつも通りの読経で始まる東行忌。今年は、高杉家ご一同のご焼
香がありました。こちらも初めてのことで、感激です。
これは庵の中での、オフショットであります。
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そして、みんなで撮ったショットはこちら!
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お天気にも恵まれ、素晴らしい法要となりました。
しかし! 
この朝の感激が醒めやらぬ、同日の21時26分、あの熊本の大地
震が起きたのでした。私は下関にいたのですが、福岡であった西方
沖地震を思い出すような嫌な予感がしました。
そして、1日おいて15日の深夜、マグニチュード7の本震が起きた
のです。その朝は土曜日。
この日は今回のイベントの目玉である「東行先生へのオマージュ」と
いう講演会とトークセッション。そして夜は「晋作ナイト」として、全国
から来てくださるファンとの懇親会の予定でした。
夜中の揺れに飛び起きた私でしたが、不安なまま迎えた、16日の
早朝です。
電話が鳴りました。
トークセッションのゲストである白石正一郎氏の子孫、白石明氏
でした。「地震被害により緊急の仕事に向かわなければならなく
なりました。今日の下関入りはキャンセルさせてください。」
地震は、ゲストのキャンセルだけではなく、当日、九州各地から来ら
れる予定だった晋作ファンたちも足止めという事態を引き起こしま
した。久しぶりの再会を楽しみにしていただけに、とてもショックで
した。
しかし、熊本現地はもっと大変なことに・・・
状況をニュースで見聞きするとその悲惨さに言葉がありません。
なんとか落ち着こうと自分に言い聞かせながら、ドリームシップと
いう現場へ向かいます。まだ何か起きるのではないか・・・
不安を覚えながらも、会場に入ってステージの看板を見たときには、
ちょっと 感無量でした。
リハーサルを終え、いよいよ開場。どれだけの方が来られるか心配
でしたが、なんとなんと、300人満員御礼でした。中には立って見て
おられる方もいたくらいです。
また全国から来てくれたお仲間が、受付までお手伝いしてくれました。
ありがたかった〜!
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吉田みどり保育園の園児たちと先生たちによる、「花の奇兵隊」の
踊りで幕を開けました。
次に、東京から駆けつけてくれた、熱血天使の山崎愛実さん、沖村
彩花さん、菅沼結花さんによる語り芝居のパフォーマンス。
その熱演は、会場の皆さんの感動をよびました。
続いては古川薫先生の記念講演、そして京都嶋原の司太夫の
「花街の四方山話」と題した記念講演。お二人のゲストのお話は
大変素晴らしく、またなんと 司さんの京舞が披露されました。
嶋原太夫のお座敷の舞が下関で見られるなんて、会場のお客
様もみんな大喜びです
「京の四季」という曲で、桂小五郎を匿った幾松が、新撰組の近藤勇
の前で踊ったというエピソードもある曲です。
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そのあとは、東行庵の庵主さま、そして歴史研究家の竹本知行
先生をお迎えして、下関総合図書館長の安冨静夫先生のコーディ
ネートでトークセッションが行われました。
ここに、白石さんが入られる予定だったんですけどね
さて、ドリームシップでのトークイベントが終わったあとは、シーモール
パレスに場所を移して、「晋作ナイト」のスタートです。山口県酒造
組合18社から、自慢のお酒を取り寄せて、晋作さんと一緒にみんなで
楽しもうという趣向です。
まずは、150回忌によせて、演武の奉納です。


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北は北関東から、南は鹿児島まで。
下関には何度も来てくれている、素敵な仲間たち!
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ナイトの中では、プロミュージシャンのJoker高広さんや
内田祥文さんの奉納ライブなどもあり、とても賑やかで
楽しい雰囲気のなか、無事終了しました。


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参加者の皆さんに差し上げたオリジナルの記念品。
長崎の波佐見焼でオーダーしたものです。
山口県のお酒もこれで楽しんでもらいました。

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翌日の17日は、西鉄旅行ツアーで、市内のゆかりの地を訪問。
何度行っても、みんなと一緒の史跡めぐりは毎回違う感動。
ご案内は、スーパーガイド平松資朗さんです。


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そして、このイベントの様子は、山口新聞で紹介されました。
「晋作の思い」だけど、みんなの思いで出来た、150回忌の
記念行事でした。
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その後半年遅れで、やっと記念誌も出来上がりました。
これは、地元の企業さま、そして全国のファンの皆さまからの
お志で出来た賜物です。
本当に、本当にありがとうございました。

未曾有の大地震もあり、波乱の150回忌となりましたが、
「晋作の夢 仲間たちの夢、 今を生きる私たちの夢」
まさに、バトンが受け継がれて、次の世代へとつながる
記念事業となったのではと思います。
関わってくださったすべての皆さまに感謝です。
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最後に・・・
記念誌は寄付をくださった方にお送りしたのですが、
下関市内の図書館、山口市図書館、萩市図書館などでも
閲覧できます。


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