今日も出張の合間、さわやかな秋晴れだったので
長崎の出島ワーフに行ってみました。

ここは古い長崎の港。
そう、高杉晋作らを乗せて
「千歳丸」が上海に向け出港したところです。
彼は死ぬ直前にも、もう一回上海に渡ろうとして
ここに来ていますね。
今は、ウオーターフロントとしてきれいに整備されていますが、
この岸壁は当時のままだそうですよ!

対岸に見えるは稲佐山。(福山雅治くんがコンサートした所ですよ)
高杉さんも、この稲佐山を眺めながら、
期待に胸をふくらませて上海に旅立ったのでしょうね。

大正時代の港の写真が、看板の中にありました。
長崎〜上海航路で大変賑わった港だったようです。

しかし、今はヨットが泊っていたりするウオーターフロントなので
商業施設が並んでいます。

歩いているとこんな看板を見つけました

そう、長崎の名物に「トルコライス」というものがあるんです。
ちょうどお昼時だったので、入ってみることにしました。
実は、以前から一度食べてみたいと思ってた
頻繁に長崎には来てるのに、初体験です。
出島ワーフの「西洋亭」さん。

じゃ〜ん
ランチタイムなので、このボリュームで820円!

トルコライスのいわれ
「和・華・蘭(わからん)」という長崎のエキゾチックな文化。
ピラフ(焼き飯:中国)ととんかつの下にかくれているのは
パスタ(ヨーロッパ)。双方の間に橋をかけるとんかつ。
まさに西洋と東洋の間に位置して双方の輝かしい文化をあわせもつ街、
イスタンブールがあるトルコのよう
という意味をもつ、この一品。
大袈裟な能書きですが、ま、普通に美味しかったです。
トンカツやさんがやっている、ということで確かに、とんかつは美味
長崎市内のあちこちに「トルコライス」のメニューをもつお店が
ありますが、以前どっかで「龍馬も愛した
トルコライス」と
書かれてました
嘘つけーー

お店の中から、こんな感じで海を眺めながら食べるトルコライス。
この港でいにしえの高杉晋作に思いを馳せながら、
フォークでパスタをくるくる
West meets East 
どっかの商品のキャッチコピーにあるような、
そんな奥深い体験でございました。
長崎に来ると、なぜかいつもテンションがあがります。
今日もトルコライスのおかげなのか、
海を見にやってきたからか・・・
さてさて、もうちょっと時間があったので
大浦おけいさんにゆかりがある場所に行ってみました。
今、NHK「龍馬伝」で余貴美子さん演じるお慶さん、
すごく好きです。
好奇心旺盛で、たくましい
あの時代に女性で、アメリカに大量のお茶を売るという
大商いをして、坂本龍馬たちのスポンサーだったって。
そういう彼女が一生懸命お参りをしていたのが「聖天堂」です。

建物は当時のままだそうです。中国風な感じもあり、
古くてしっとりしてとても素敵でした。
正面はこちら

ここのご本尊・歓喜天(かんぎてん)は、頭が象、身体は人という
男女が抱擁する形で、大変めずらしい。インドヒンドゥー教の神様で
商売繁盛・夫婦和合・子授けの神様だそうです。
男好きだったというお慶さんにぴったりですね。
しかし、この聖天堂は、本当は「清水寺」の敷地内にあるんです。
京都清水寺とつながりがあるそうで、このお寺の下には
八坂神社まであります。京都祇園?と思ってしまう不思議な一帯。
聖天堂から石段を登って清水寺の入り口に向かいます。
日本にあるのに、シルエットがなんとなく中国風。
そう、上海の豫園で見たような・・・

上がると、長崎の町が広く見渡せる絶景なお寺です。
真ん中の灯籠がユニークな造り。

観音様やお不動様のある真言宗のお寺です。
そうそうゆっくりもしていれなかったので、
また改めてお参りに来ようと思いました。
お慶さんにあやかりたいものです

長崎山清水寺
長崎市鍛冶屋町8-43 電停「正覚寺下」より徒歩5分
崇福寺からも近いです。
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